「コンセントを抜くのは電気代の節約になるの?」
「コンセントを抜くと、どれくらい節約の効果があるの?」
こんな方に向けて記事を書きました。
コンセントを抜くと電気代の節約になるのはなんとなくわかるけれど、本当に意味あるのか疑問に思っていませんか?
コンセントを使うたびに抜くのは、けっこう面倒くさいものですよね。
本記事では、コンセントを抜くことで電気代がどれくらい節約できるのかを解説した上で、効果的に節電するオススメの方法を紹介しています。
すぐに実践できる節約方法を解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
【待機電力】コンセントを抜くと電気代の節約になるの?

電化製品は、コンセントにつながっていると、電化製品の電源が切れている状態でもわずかに電力が消費されています。
これを「待機電力」と言います。
リモコンで操作があるものやデータ保存機能があるもの、電源を切っていても時計の表示が機能があるものは、電源を切っていても待機電力が使用されているのです。
【第1位】ガス温水器
【第2位】テレビ
【第3位】冷暖房兼用エアコン
【第4位】電話機
【第5位】BD・DVD・HDDレコーダー
参考:「平成24年度エネルギー使用合理化促進基盤整備事業(待機時消費電力調査)報告書」(PDF)
これらの待機電力は、工夫することでカットできます。
では、コンセントを抜くなどの工夫をすることで、年間どれくらい節約できるのでしょうか?
次の章から詳しく解説していきます。
コンセントを抜くと年間どれくらい節約できる?

省エネルギーセンターが発表している4人家族の平均年間消費電力量は、約5,500kwhです。
東京電力の従量電灯Bプランの単価約26円を用いて、4人家族の平均年間消費電力料金を計算してみます。
5,500kwh(平均年間消費電力量) × 26円(東京電力の従量電灯Bプラン単価)
= 143,000円(4人家族の平均年間消費電力料金)
4人家族の平均年間消費電力料金は、143,000円でした。
待機電力は、年間の電気代の6%を占めると言われています。
143,000円(4人家族の平均年間消費電力料金) × 0.06(待機電力の割合)
= 8,580円(4人家族の平均年間待機電力料金)
計算してみると、4人家族の平均待機電力料金は、8,580円でした。
金額を聞くと、「もったいない」と感じてしまいますね。
コンセントを抜くと節約効果が大きい家電と小さい家電

本章では、コンセントを抜くと節約効果が大きい家電と小さい家電を紹介します。
節約効果が大きい家電は、電源を切っていても、いつでもリモコン操作で稼働できるように待機していたり、メモリ機能や時計機能が稼働していたりしている家電です。
【節電効果が大きい家電】
- ガス給湯器
- エアコン
- テレビ・HDDレコーダー
- ファンヒーター
- ゲーム機
- パソコン
基本的に使用のときしか電力を消費しない家電は、待機電力が消費されないため、コンセントを挿していても、節電効果が小さいです。
【節電効果が小さい家電】
- 電子レンジ
- ドライヤー
- トースター
- コタツ
コンセントを抜く節約方法を実践するなら知っておきたい注意点

コンセントを抜くことで、電気代の節約になりますが、単純に「コンセントを抜けば電気代の節約になる」という話ではない注意点もあります。
電力が全く通っていない状態から電化製品を起動させるときに必要な電力を「起動力」と言います。
この起動力に多くの電力が必要となります。
例えば1時間くらいの外出なら、エアコンはつけっぱなしのほうが電気代が安くすみます。
また、インターネットで接続されているスマート家電も、頻回のコンセントの抜き差しはオススメできません。
スマート家電は、起動する度に蓄積されたデータ受信などが行われ、多くの電力が消費されるため注意が必要です。
コンセントを抜く以外にもやっておきたい電気代の節約方法

使わない電化製品のコンセント抜くと、待機電力の料金をカットできるため、節約には有効な方法です。
しかし、それだけでは限界があるため、本章ではコンセントを抜く以外のオススメの節電方法を紹介します。
- エアコンを使用するときは、扇風機やサーキュレーターで空気を循環させる
- エアコンのフィルターは、マメに掃除を行う
- 冬場は冷蔵庫の設定を「強」から「中」にする
- 冷蔵庫の中は、詰めすぎないようにする
- 冷蔵庫の開け閉めは最低限にする
- テレビの音量や明るさを上げすぎない
どれも今からスタートできることばかりです。
もしこの中で、まだ実践できていないことがあれば、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
電気代の節約は、できることをコツコツと積み重ねることが重要です。
電気代を節約するのにオススメの効果的な方法3選

本章では、電気代を節約するオススメの効果的な方法を紹介します。
オススメしたい方法は、3つあります。
- 省エネ家電に買い替える
- シーズンオフはコンセントを抜く
- 節電タップを使う
次の章からそれぞれ解説していきます。
【電気代を節約するオススメの方法】①省エネ家電に買い替える

古い家電を省エネ家電に買い替えると、大幅に電気代を節約できる可能性があります。
家電は買い替えのとき、一時的に大きな出費が必要ですが、長期的に見ると節約になる場合が多いです。
最近の省エネ家電は、エネルギーの効率が良いため、数年で元が取れてしまいます。
- 照明器具をLEDに買い替えると年間約713kWhの節約 → 約18,500円節約
- 5年前のエアコンを買い替えると年間約709kWhの節約 → 約18,000円節約
- 10年前の洗濯機を買い替えると年間281kWhの節約 → 約7,300円の節約
自宅の家電が古い場合は、一度省エネ家電の買い替えを検討してみると良いでしょう。
【電気代を節約するオススメの方法】②シーズンオフはコンセントを抜く

シーズンオフは、コンセントを抜いておくと電気代が節約できます。
シーズンオフにコンセントを抜く節約方法は、コンセントの抜き差しをついつい忘れてしまうという方にもオススメの節電方法です。
春や秋など、エアコンを使用しない時期は、思い切ってエアコンのコンセントを抜いておくと良いでしょう。
使わないストーブなども、シーズンオフに入るとコンセントを抜くようにした方が良いですね。
コンセントを1年中挿しっぱなしにしていると、ホコリが貯まり火災の原因になります。
1年を通して使用する家電も、たまにはコンセントを抜いて掃除するようにしましょう。
【電気代を節約するオススメの方法】③節電タップを使う

コンセントの抜き挿しは、差し込み口が壁にあるため、わざわざ外しにいくのが面倒くさいものです。
電気代を節約したいと思っても、なかなか長続きしないという人も多いと思います。
節電タップは、スイッチ1つで電化製品を簡単にオンとオフに切り替えられます。
電気代で損をしないように、節電タップを使用して賢く節電するようにしましょう。
節電タップは、コンセントを一括して管理する一括式とコンセントごとに個別に管理できる個別式がありますが、必ず便利な個別式の節電タップを購入するようにしましょう。
また、具体的な待機電力量を計測できるワットモニターもオススメです。
ワットモニターがあると、消費電力や電気代、CO2排出量などがわかるため、節電の「見える化」ができてモチベーションが維持できますよ。
【まとめ】こまめにコンセントを抜くと積み重ねが大きな節約に!

以上、コンセントを抜いて電気代を節約する方法と具体的な節電方法について解説しました。
電気代を節約するオススメの効果的な方法は3つありました。
- 省エネ家電に買い替える
- シーズンオフはコンセントを抜く
- 節電タップを使う
節電に限らず、節約は小さなことの積み重ねです。
面倒くさいと感じることも、積み重ねると1年でも大きな差が生まれます。
本記事の内容を参考にして、ぜひ節約にチャレンジしてみてくださいね。